ニュースリリース

当社3製品が「点検支援技術性能カタログ」に掲載
~近接目視点検の代替手段として国が定めた点検手法による定期点検への活用へ~

お知らせ

 株式会社イクシス(本社:神奈川県川崎市、代表取締役Co-CEO:山崎文敬、狩野高志)は、2020年6月付で、当社の3技術が国土交通省「点検支援技術性能カタログ(案)」(「性能カタログ」という)に掲載されましたことをお知らせします。今回掲載された3技術は、ロボットやIoTカメラを使用して橋梁・トンネル等の測定を行い、AI(人工知能)の活用により「ひびわれ」や「変位」を検知することで、点検技術者が行う近接目視による健全性の診断を代替し、効率的な点検を実施することができるものです。

今後、当社はこれらの技術の活用・推進により、近接目視によらない点検手法の普及を通じてインフラの点検・維持管理の効率化に役立ててまいります。

1.背景(定期点検要領の改訂)

 近年、道路施設の定期点検の支援を目的とする新技術(「点検支援技術」という)を活用した効率的な点検の実施に対するニーズが高まっており、国土交通省では、点検支援技術を活用した効率的な道路施設の定期点検が可能となるよう、2019年2月に定期点検要領を改定しました。

改定定期点検要領では、定期点検を行う知識と技能を有する点検技術者の判断により、近接目視点検に代えて点検支援技術を活用した効率的な点検を実施することが可能(※)とされました。

※定期点検要領(2019年2月)では「定期点検を行う者が近接目視によるときと同等の健全性の診断を行うことができると判断した場合には、その他の方法についても、近接目視を基本とする範囲と考えてよい」とされた。

2.国土交通省による「性能カタログ」の整備と公募

「性能カタログ」は、定期点検で近接目視点検に代替して点検支援技術の活用を行う場合に、点検支援技術を円滑に活用できるよう国が定めた性能の基準に達しており、定期点検に活用できる技術としてカタログ形式でまとめられたものです。

「性能カタログ」に掲載された技術を積極的に活用することで、近接目視による健全性の診断を代替し、近接目視による作業量を低減し合理化することが考えられ、「性能カタログ」掲載技術の活用が期待されております。

3.当社が掲載された3製品

■製品概要

(参考:リンク先)

・国土交通省 性能カタログ

https://www.mlit.go.jp/road/sisaku/inspection-support/

・Turrets(2-29)、Rope Stroller(2-54)

https://www.mlit.go.jp/road/sisaku/inspection-support/pdf/11.pdf

・IoTネットワークカメラ(2-346)

https://www.mlit.go.jp/road/sisaku/inspection-support/pdf/15.pdf

 

■製品写真

4.今後の展開

 今回掲載された技術は、今後当社が主催するセミナーや出展展示会において展示予定です。

当社は今後も、社会・産業インフラ向け「ロボット及び取得データ解析サービス」を普及させることで、インフラの抱える老朽化・熟練技能者減といった社会的課題の解決に貢献してまいります。

BACK