技術ブログ

IoTカメラのAI検知オプションで現場の安全管理(GENBA-Monitor)
2021.9.8
技術解説
屋外で使える低電力IoTカメラ GENBA-Monitor

世の中に監視カメラは数多くありますが、屋外の電源のないところで使用できて、低電力なIoTカメラは意外と少ないのが現状です。イクシスでは、工事現場やプラント、河川や道路など屋外環境に簡単に設置できて、低電力なおかつ高機能なカメラができないかと考え、開発を続けてきました。今では、「GENBA-Monitor」シリーズとして全国の様々な現場で活躍中です。

新機能:AI検知オプション
GENBA-Monitorは、当初から「高機能」をコンセプトに、カメラ性能の向上や、各種計器類との連携オプションの開発を行ってまいりましたが、今期から手軽に使えるAI検知サービスの機能を追加し、大変好評を得ています。
広がるAIカメラの活用

最近では、AI機能を搭載するカメラも増えてきました。従来のセンサーを使用した検知システムでは、取得したデータから異常を判定するのに、閾値の設定をするなど、人間がルールを定める必要がありました。これに比べてAIによる検知は比較的柔軟性があり、様々なシーンで効果を発揮することから、今後の普及が期待されています。しかしながら、AI解析には大容量データ送信や安定した電力供給が欠かせないため、これまで屋外での、特に電源が供給できない場所での使用は限定的でした。この状況を打開するべく、イクシスではバッテリー駆動のIoTカメラでAI検知ができるよう開発を行い、2021年にサービス化を実現させました。

機能1:動いてはいけないものを監視

GENBA-MonitorのAI検知オプション第一弾リリース機能の1つ目は、「動いてはいけないものを監視する」というものです。これは、法面の崩落や、現場の安全具の監視などで効果を発揮します。AIというと、動いているものを検知するイメージが一般にありますが、この機能では、動いてはいけないものが動いた時に、それを検知してアラートを送信します。従って、監視対象とカメラの間を、人間や動物が一時的に横切ったりしても、それを検出してアラートを出すことはありません。

機能2:変位を検知

第一弾リリース機能の2つ目は、「位置が変化したものを検知する」というものです。これは、河川の増水監視や、道路冠水の検知といった目的で使用できます。例えば、変位を検出したい箇所に目印があったとして、それが水面下に沈む(水面下に移動する)とアラートを送信するといったようなものです。

まだまだ開発中のAIオプション

今期リリースしたAI検知オプションは、まだ機能として一部に過ぎません。今後、より多様なAI機能を実現するべく、開発を進めています。まずは第一弾のAIオプションを実際に現場でお試しいただき、イクシスのソリューションを体感していただければと思います。導入のご相談などお気軽にお問い合わせください。

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